ここであえて名前を付けておきます。アダプティブブックマーク。「切り替わるブックマークバー」に大げさな名前が必要だからではなく、ほとんど誰もこの機能を作っていないからです。名前のない機能は、人が検索したり誰かに聞いたりできない機能になってしまいます。というわけで——アダプティブブックマークとは、今いるサイトに応じて表示するフォルダを自動的に切り替えるブックマークバーのことです。
問題を、あなたの一日の形として捉える
普段の仕事の一日を通して、ブックマークに求めるものが実際どう変わっていくか考えてみてください。figma.com にいるときは、デザイン素材やコンポーネントライブラリへのリンクが欲しいはずです。CRMにいるときは、顧客レコードやパイプラインのダッシュボードが欲しいはずです。ドキュメントサイトにいるときは、参照資料——API ドキュメントやスタイルガイドなど、突き合わせて確認するものが欲しいはずです。これらのニーズはほとんど重ならず、他の2つの場面で必要なものでもありません。
固定されたブックマークバー——Chrome標準のものであれ、1つのフォルダに固定した2つ目の行であれ——は、その構造上、一日の大半において的外れです。今どこにいるかに関係なく同じリンクの集まりを表示するため、いつか必要になるかもしれないものすべてでごちゃごちゃになる(クイックアクセス行の意味を失わせる)か、1つの場面に合わせて調整され他の場面ではまるで無関係になるかのどちらかです。結局、自分でフォルダを手動切り替えすることになりますが、覚えていればの話であり、実際にはほとんどの場合忘れてしまいます。
ルールが実際にどう働くか
Second Bookmark Bar では、マッチングルールのセットを設定できます。今いるサイトのドメインがルールに一致すると、バーはそのルールに紐づけられたフォルダスロットへ自動的に切り替わります。デザインツールを開けば、バーは素材フォルダに切り替わります。CRMを開けば、ワークフローフォルダに切り替わります。そのタブを閉じて、どのルールにも一致しないサイトに切り替えると、あらかじめ手動で選んでおいたデフォルトのフォルダに戻ります。
仕組み自体よりも私が大切にしているのは星マークの表示です。サイトベースのルールが現在有効なとき、スロットスイッチャーに小さな星が表示されます。これは装飾ではなく、意図的なデザイン上の選択です。自動化が見えないままだと、人は自分のツールへの信頼を失っていくものだからです。ブックマークバーが何の合図もなく裏で勝手に切り替わっていたら、ルールが期待通りに一致せず「間違った」フォルダを表示した瞬間に、バー全体への信頼を失い、毎回手動で確認するようになってしまいます。それでは自動化した意味がなくなってしまいます。星マークがあれば、今見ているものがなぜ表示されているのかが常にわかり、ルールがその瞬間の状況に合わなかった場合でも、いつでも手動で切り替えられます。
実例として使える3つのレシピ
デザインツール → 素材フォルダ。 figma.com(あるいはお好みのデザインツール)を、コンポーネントライブラリ、ブランド素材、共有デザインシステム関連リンクを収めたフォルダにマッチさせます。ツールを開いた瞬間から正しいリンク群を使える状態になり、必要な1つの素材リンクを探して一般フォルダを掘り返す必要がなくなります。
ドキュメントサイト → 参照フォルダ。 チームのドキュメントドメイン、あるいはよく使う参照サイト群を、参照フォルダにマッチさせます。これは「あれ、正確な構文どうだったっけ」という深いところまで入り込んだ瞬間に、2クリック先ではなく、その場にあってほしいフォルダです。
分析ダッシュボード → レポートフォルダ。 分析ツールやBIツールのドメインを、保存済みダッシュボードへのリンクやレポートテンプレート、よく再実行するクエリを集めたフォルダにマッチさせます。分析作業は1つのセッションの中で複数のダッシュボードを行き来しがちです。ドメインマッチによってあらかじめ表示され、ワンクリックの距離にあることで、「あのレポートどのタブだったっけ」という探索の多くを削減できます。
どのレシピも凝ったものである必要はありません。価値はルールロジックの巧妙さにあるのではなく、すでに体が覚えている状況の中で、一日に何十回もフォルダを自分で切り替えることを覚えておかなくてよくなる点にあります。
バーの他機能とどう噛み合うか
アダプティブルールは単独で動くわけではありません。同じスロットを軸にしたシステムの一つの層です。
- スロット。 ルールは新しいフォルダを作るわけではなく、既存のクイックスイッチスロットの1つを対象にします。ルールとは実質「このドメインに一致したらスロットNへジャンプする」というだけのもので、
Alt+1/Alt+2/Alt+3で手動切り替えできるのと同じスロットです。 - 除外サイト。 逆の発想です。フォルダに切り替える代わりに、一部のサイトではバーを一切表示しないようにするというものです。アダプティブルールが「このサイトにはどのフォルダが合うか」に答えるものだとすれば、除外サイトは「このサイトにはどのフォルダも合わない、非表示にする」に答えるものです。どちらも「バーを状況に合わせる」という同じ哲学の裏表です。
- ウィンドウ単位のフォルダ。 ドメインではなくブラウザウィンドウ単位でコンテキストを分けたい場合——たとえば常に仕事用のウィンドウを1つ持つ、といった場合——は、ドメインルールなしでウィンドウ単位の独立したフォルダがそれに対応します。アダプティブルールとウィンドウ単位のフォルダは組み合わせることもできます。あるウィンドウのデフォルトフォルダは、そのウィンドウ内でドメインルールが上書きするまで保持されます。
ルールを設定する
- ドメインをジャンプさせたいスロットを選びます。これは既にクイックスイッチフォルダの1つとして存在している必要があります。
- 設定を開き、マッチングルールを追加します。ドメイン(またはドキュメントサブドメイン群のような、関連する複数ドメインをカバーするパターン)を、そのスロットに対応付けます。
- 一致するサイトにアクセスします。バーが自動的に切り替わり、スイッチャーに星マークが表示されるはずです。これはルールが「保存された」だけでなく「発火した」ことの確認です。
- ルールがその瞬間の状況に合わない場合は、いつも通り手動でスロットを切り替えてください。ルールは明日のデフォルトを決めるものであり、今日のクリックを上書きするものではありません。
一日に何度も自分でフォルダを切り替えることになりがちな、反射的によく訪れるサイト向けに、1つか2つのルールから始めることをおすすめします。初日にブラウジング習慣すべてをマッピングしようとする必要はありません。星マークのおかげで、追加したルールが期待通りに発火しているかどうかを後から簡単に確認できます。
Chromeプロファイルを2つ使わずに仕事用とプライベート用のブックマークを分ける ことが本来の目的なら、アダプティブルールは大抵、クイックスイッチスロットを「手動」ではなく「自動」の感覚にしてくれるピースです。一度ルールを設定すれば、自分で切り替えなくても正しいフォルダが表示されるようになります。これはサイトのFAQでも短く触れていますが、なぜ星マークが存在するのか——そしてなぜ自動化を見えない形ではなくあえて見える形にしたのか——という理由の部分は、ルールを設定する前に理解しておく価値があります。